
皆さんは、「生活介護事業所」というものをご存知でしょうか?
重度の知的障がいを持つ方々の行き場がない...地域には実はこんな課題があるのです。
燕市にあるNPO法人結が、2025年2月に新たに開業したのが「生活介護事業所ひまわりの家」。
重度の知的障がい者の方を預かり、空き缶潰しなどの軽作業や創作活動などをして楽しく過ごすことを目的とした生活介護事業所で、燕市近隣から14名の方が通っています。

元々は、知的障がいのお子さんを持つ保護者の方々が、養護学校卒業後の子どもたちの行き場を作ることを目的としてスタートしたのが、このNPO法人結。
障がい者を持つご家庭では、養護学校を卒業後、共働きをしたくても預かってもらえる施設がなく、大変なご苦労をされていました。
そこで、平成18年にNPO法人結を設立し、地域活動支援センターを作り、燕市所有の建物を活用して活動を行ってきました。
しかし、建物の老朽化に伴い退去しなければならなくなり、「今いる人たちの行き場をつくらなければ」との思いから、建物を新たに建築し、生活介護という分野への方針転換に至り、施設を新設し、2025年2月に開業いたしました。
NPO法人が融資を受けられるのか?の不安からスタート
理事長 鈴木さん / 管理者 秋元さん
NPO法人で融資を受けられるのか?...。
不安な中きょうえいさんに相談しはじめたところ、とても親切に相談に乗ってくれて、NPO法人でも融資を受け、施設を作ることができるんだ!と希望の光が見えました。
私自身も「介護事業とは」からを理解するために

栗原係長
燕市を中心に製造業のお客様が多い当組合ですが、私自身もはじめての介護・福祉分野ということで、理事長や施設長にもたくさんお話を聞かせていただき、行政などにも確認をしながら進めていきました。
知的障がいをお持ちの方の、特に重度の方の行き場所がないという現実を知り、私自身も沢山の学びを得られる大変貴重な機会となりました。
地域にとってとても必要な施設だと思いましたし、まだまだこのような施設が足りないということも理解しました。
施設に預かってもらえることで、ご家族も安心して暮らせるのでは
若林支店長
理事長や施設長からお話を伺っていく中で、知的障がいのご家族がいらっしゃる方のご苦労を目の当たりにしました。親御さんたちが、お子さんを安心して預けられ、働ける環境を作ることが本当に必要なんだと心底思いました。
私たち協栄信用組合にとっても、社会福祉分野への取組みを全力で応援することが出来て社会的意義と、やり甲斐を感じて対応させていただきました。
金融を通じて地域貢献に携われた、とても貴重な機会をいただきました。
制度活用など、むずかしいこともサポートしていただきました

鈴木理事長
融資に際し、快く引き受けてくださっただけでなく、制度の活用などで様々なご苦労があったはずですが、きょうえいさんが知恵を絞ってくださり、粘り強く対応してくださって本当に感謝しています。
きょうえいさんが引き受けてくださらなければ、この施設は実現しなかったはず。
まだスタートしたばかりですが、これからもよろしくお願いします。
障がいを持つ方とその方を支えるご家族。
地域には様々な背景を持つ方が暮らしています。
「すべての方が、当たり前に安心して暮らせる地域に」...NPO法人結様の取組みを応援することをきっかけに私たち協栄信用組合も、様々な学びを得る機会をいただきました。