米農家の方なら、きっと目にしたことがあるこの機械。
乾燥させた米を搬送する際に使われています。
今回、お話を伺ったのは、燕市で穀物搬送機を製造販売する会社の株式会社清水工業さん。
創業は40年以上前。祖父が興した会社の3代目、清水社長にお話しを伺いました。
製造しているのは、穀物を搬送するジャンボコンベアの「ハイコン」「タテコン」「ハリコミ」。
それらの2倍の能力を持つ「スーパージャンボコンベア」など。
下の図を見ると、「見たことある!」と思われた方も多いのではないでしょうか。
でもこの機械、いったいどうやって動くの!?何を運んでいるの!?という、きょうこの疑問質問に、基本的なところからの質問にも優しく答えてくださった清水社長。
開発したのは創業者である寡黙な祖父。
従来の風力で搬送する機械は、ほこりや籾の傷みが発生したり、設置できる場所が限定されるなどの問題点がありましたが、モーターとスクリューの力、豊富なアタッチメントを揃えることで問題を解決!そのすごい製品を作り出したのが清水さんのおじい様だそうです。
創業者はとても寡黙な方で、食事も家族とは別にひとりで食べていたとのことで、開発エピソードなどを語ることもなかったのそうです。
開発から40年以上、長きに渡り必要とされる製品を作り出したこと、そして、それを守り続けきた2代目・3代目。
守り続ける中にはご苦労もたくさんあったと思いますが、私達が毎日おいしくご飯を頂けているのは、清水工業さんのマシンのおかげでもあることを思うと感謝の気持ちが溢れてきます。
写真は、倉庫にずらりと並んだ清水工業さんの製品である「ジャンボコンベア」。真夏の繁忙期に向けて出荷を待っています。
大切な社員との関係
そして3代目社長の清水社長が、嬉しく思うことは従業員同士の仲がよいこと。
大変な事は、真夏の製品設置作業。
高温になる農舎で、しかも高所へ取り付ける作業は本当に大変なのだとか。
・・・真夏の農舎・・・想像しただけでも大変そうですね。
米づくりは、農家の方はもちろん、清水工業さんのような米づくりにかかわる技術にも支えられて成り立っているのだと改めて感じました。
新商品の開発も視野に、事業を拡げていきたい
自社の技術を活かした新しい商品を開発するべく、今後を見据えて、社員みんなでアイデアを出し合っているのだそう。
そして、農家さんがもっともっと元気になる事にも期待しているとのこと。農家が元気になれば、会社もさらに元気になる。そんな期待を清水社長はお話ししてくださいました。
日本の農業は後継者不足など様々な課題がありますが、ものづくりの技術のおかげで、効率化も図られている昨今。技術の革新で、大切な日本の農業が継承されていくと良いなぁと感じます。
清水工業さんに伺ったことで、ものづくりの町「燕」の技術は、私たちの生活の様々な面で関わっていることを実感することができました。
燕市道金2480
株式会社清水工業